今年の夏も暑くなりそうです。

以前のブログで、NEW環境展&地球温暖化防止展への出展をテーマにいたしました。

2024年の夏は、すごく暑かった2023年を上回る暑さになるとも言われていますが、そうなりますと、ますます「暑さ」に対する対策や対応が必要になってきます。今回の「NEW環境展&地球温暖化防止展」では、これまで弊社が行ってきた暑熱対策に、もう一つの柱を加えて展示することにしています。それが「井水利用による水冷空調システム」です。

これは、弊社で工場建設をご依頼いただいた、株式会社シアターハウスの吉村明高会長が、自社工場建設の際に井戸水を使った空調システムを考えられ、そのシステムを実際に建物に施工し、そのシステムの運用効率を福井県工業試験センターと共同し検証も行ったシステムです。吉村会長の発想は、幼いころの、まだ電気によるエアコンがかなり高価で普及していなかったころに、井戸水クーラーがあったことを覚えておられ、それを現代版によみがえらせたというところにありました。

◎株式会社シアターハウス様

この建設時点の吉村会長の考えや考察、はたまた経緯などは、以下のNOTEをご覧ください。

また、同NOTEには、福井県工業試験センターの検証結果もまとめられております。

さて、今回のNEW環境展&地球温暖化防止展への出展に際し、水冷システムの紹介のために施設内の写真の撮影もしてまいりましたので、どのような感じなのか?というのを画像でご覧ください。

工場全体の面積は、818㎡ございます。しかも木造です。その中で、メインで加工作業を行う作業場及び続きの事務所スペースの面積は、おおよそ354㎡あります。また、作業場は、13.65m×14.56mの空間を一本も柱を建てない無柱空間としており、天井高さも6mとなっております。これだけの空間面積に対して、通常のエアコンを設置する場合、相当量のエアコンを設置しなければなりませんが、現状での稼働は5Kのパッケージエアコン1台のみを除湿モードで運転し、これらの空間の室温を25~28度でキープできています。建物全体での運用での電気料金は、おおよそ4~5万円程度で、その大半は、照明やPCなどの事務機器の運用電気料金程度です(※詳しくは、吉村会長のNOTEをご参照ください)。

そこで、弊社子会社の有限会社FKTlabでは、この水冷システムを畜舎向けに再構成して、一つのパッケージ製品として販売を計画いたしました。そして、そのシステムを今回の「NEW環境展&地球温暖化防止展」で発表展示します。

この、吉村会長考案の「井水利用による水冷空調システム」を使った建物は、すでに2棟新築運用されておりますが、どちらも昨年の夏の猛暑をのりきっておりますし、そのうち1棟については、エアコンの設置をせずに運用いたしました。

なお、吉村会長の考案した「井水利用による水冷空調システム」はお問い合わせいただければ随時見学可能です。大規模木造建築も含め、その実際をご覧いただければ納得していただけるものと思います。

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