これまで木造の許容応力度設計に関するバイブルというと、いわゆる「グレー本」として発刊されている「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(日本住宅・木材技術センター)」ですが、このたび、住木センターから非住宅向けの許容応力度設計に関する図書として、「木造軸組工法中大規模建築物の許容応力度設計」が発刊されます。
これまで、非住宅で規模が住宅よりも大きなものの構造設計は、住宅向けのものをある程度規模を大きなものとしてみながら計算してきましたが、はっきりと「中大規模建築物」と銘打った図書が出来上がったことで、かなり参考になるのでは?と考えています。住木センターでは、発売前の事前予約受付を10月15日17時まで受け付けており、若干お安く手に入れることができます。
販売サイトリンクでは内容の説明がありますが、
とのことで、ベースにしているのは「木造軸組工法住宅の許容応力度設計」になっているようですが、
ラーメン構造やトラス、燃えしろ設計など、施設建設計画での設計では重要視される項目も取り上げられています。これまで弊社でもいろいろな木造中大規模の非住宅を設計施工してきましたが、本当に参考になりそうです。
また、住木センターからは、この発刊を機に、構造設計者向けにオンデマンド研修も企画されているようです。
同様なオンデマンド研修は数年前にも開催されており、それを受講しましたが、その際のテキストはまだ暫定的なテキストでしたので、今回、ブラッシュアップされた研修も楽しみです。早速、申し込みました。
今後、木造の非住宅、施設建設の需要は益々大きくなっていきます。技術者としては、しっかりとした知識やノウハウを身につけなければなりませんし、それが非住宅だけではなく、住宅に対しても活かされるわけですので、お客様への提案、提供する建築物の構造面の強化という部分では、構造計算は重要になってきます。