日中の気温と夜の気温との差が激しいですが、電気代のこともあってエアコンをかけるのを控えたりする方も多いと思いますが、そうなると窓を開けて風を取り入れることで少しでも涼しさを感じたいと思うものです。ですが、窓を開け放てば「虫」が入ってきて、それが夜になると羽音をさせながら飛び回り、朝起きると至る所が刺されていて、そのかゆみや痛みに閉口してしまう季節でもあります。
一般的に窓の部分には「網戸」が設置されていることがほとんどでしょうけど、意外とその網戸の「本当の遣い方」を知らない方も多いんじゃないかなって思いますw 今日は、そんな方だけではなく、今一度、ご自宅の網戸の使い方を省みてほしいというお題ですwww
今日お題にする網戸は、一般的な引き違い窓(2本建て)といわれる窓の網戸のことです。以下の画像をご覧くださいませ。引き違い窓の外側に網戸が入っています。これは、アルミサッシの障子部分の一番外側のアルミ立上り部分に戸車を引掛ける形で網戸を設置するものです。
で、このとき、網戸位置は「室内側」からみてどちら側になっていますでしょうか? アルミサッシの引き違い窓の網戸位置は、原則として室内側からみて「右側」なのです。その理由をご説明します。
網戸が欲しいのは開けた窓側なんですが、内側からみたときアルミサッシの障子は右側が手前になっています。本来、引き違い窓(2枚建て)は、その開閉を右側で行うことを想定しています。仕組み上、左側にもレールがありますので、左側も開け閉めできないわけではありませんが、建具ってのは「右前が正」ていう大原則があって、その流れでそうなっています。
そして網戸は、右側の窓が開け閉めされることを想定しているので、右側にくるように設置されます。何度もいいますが、室内側からみての話しですw そうすると画像のように、網戸のアルミ枠についたモヘヤが左側の障子枠にピッタリくっつく感じになりますので、隙間がありません。
これを逆側、つまり、室内側からみて左側の窓を開けて、開けた左側に網戸を寄せるとどうなるでしょうか?次の画像をご覧くださいw
網戸の枠は、アルミサッシの障子枠にピッタリとくっつくどころか、窓ガラスの部分のところに隙間をつくってしまうので、網戸の目的が全く果たされていない状態になりますw 従って、窓を開けるという行為は、必ず室内側に面する窓、一般的な引き違い窓ですと右側の窓を開け、網戸は常に、右側に設置するということが鉄則となります。なお、4本建ての窓の場合、室内側からみて、一番右側と一番左側が室内側になりますので、網戸も同様に、一番右側と一番左側によせることになります。
また、網戸には戸車がついています。戸車がつくと開閉することができる!と考える方がおられますが、網戸は開閉することを目的にはしていません。戸車はあくまでも設置する際に調整が効くようにするためのことだけで、網戸の片側にはストッパーの爪がついており、設置後は位置を決めたらその爪をアルミ枠にがっちり食い込ませるようにして「固定」することが求められます。よく、高層階で網戸を落下させてしまう事故はこういうことを意識せずに網戸の清掃などのあとに固定化させなかったために起こる事故です。
網戸は不用意に開け閉めするものではないとお考えくださいませ。
(※今回のブログテーマは、2012.05.17のブログ内容を再編いたしました。)