ショッピングモール好きなので、1か月に一度くらいは近県のデカいショッピングモールにいくのですが、今日、たまたま、行った「イオンモール白山」で、「いしかわ産業教育フェア2024」を開催していました。別に事前に調べて行ったわけではなく、偶然出くわしたという感じですw
白山イオンモールには10時半ごろ到着したのですが、中に入ると高校生が制服姿でかなりの人数がウロウロしていたので、「えw」って感じだったんですが、イベント会場近くまできて、工業高校の研究発表かな?っていう感じのブースがあったので、てっきりそういう感じのイベントだと思ったのですが、実は全然ちがってましたw
イベントの骨子は、石川県内の、工業、看護・福祉、商業、農業、水産といった産業系の学科の生徒さんたちが、教育課程で学んできたことや、取り組んできたことをベースに、実際にお客さんにそれを披露したり、販売したりするわけで、しかもそれが、産業会館とかのイベント施設で行うわけではなく、ショッピングモールという一般の人が普通に集客されてくる場所で展開するということなのです。ちょっとおどろきでした。
自分たちが育てた農産物や、それらを使った加工食品、また、手作りのスイーツなどの販売もありました。
また職業体験コーナーなどもあったのですが、看護科の方たちが行っていたのは、「ナース服を着てのチェキ会」というのもやっていて、イマドキな感がハンパなかったですwww 介護や鍼灸などの学科の方たちも血圧測定をはじめ、実際の針の体験などもありましたし、工業系、農業系では、自分たちの研究成果や製作成果などの発表していたのですが、それを自分たちでしっかりと一般のお客さんに説明していました。
一般の方といっても、買い物にきている家族連れが多いので、特別にこのイベントを見に来たという人ではない方もかなり多いなかで、単なる高校生による成果発表というわけではなく、モノを売ったり、活動を説明したり、また交流したりということを通じて、「人と接する」というイマドキの若い人たちには少々抵抗が強い部分に取り組んでいるのは、一言、「すごい」という印象を持ちました。
インターンシップということがよく言われ、実際の企業での「職場体験」というのはよくありますが、それらはある程度、段取りされた中での経験でしかありません。ですが、このイベントでは、自分たちが自分たちで考え、作り、それを、全く忖度なしで発信していくということ、そしてもう一つ大きく違うことは、「なんらかの対価を得る」ということなのです。
世の中が豊かになるにつれ、家庭ではある程度当たり前に生活ができるわけですが、それは家庭の中でだれかが労働によって対価を得、それを糧として生活がなりたっているわけで、その対価を得るというたいへんさというのは、経験してみなければわかりません。まして、自分たちが作ったものを売るという行為は、単なる労働というわけではなく、生産者としての苦労も味わいます。ホントに良い経験になるのでは?と思いました。
この画像は、翠星高校の生徒さんたちが行っていた「苔玉づくり」のコーナーでのものです。この高校には造園関係を学ぶことができるようなのですが、法被の背中には「土と共に 地域と共に」という文字がかかれていました。彼らが造園技術を通じて地域貢献できるように一人前になることが楽しみです。
最後に、実は、各学校の担当の先生方と思われる方たちもたくさんおられました。ところが、その先生たちは単に「STAFF」とかかれた名札をかけていただけでした。あくまでも主体は生徒さんたちであり、先生たちは裏方に徹しているようでした。これも見ていてすばらしいと感じました。土曜日で休日のところのイベントだとは思いますが、お疲れ様でした!