ふくいの木づかい見学会

今日は福井県県産材活用課の企画で「ふくいの木づかい見学会(県産材を活用した非住宅建築物の木造化に向けた研修会)」が開催されました。年に数回程度、県産木材の積極的活用を推進するために木造建築物に関する設計手法や実際の現場見学などが企画されていますが、今回は、「非住宅」というくくりで、施設関係の木造化推進のために、大型になる建築物の設計手法の紹介と実際に施工された現場の見学が企画されました。

午前中には「ウッドハブ合同会社」の實成康治先生の座学で、「地域材を活用した民間建築物の設計」と題しお話しがありました。そして、午後からの現場見学の第1部では弊社が設計施工させていただきました「株式会社シアターハウス」様の工場・事務所にお邪魔させていただき、實成先生よりトラス造の解説などをいただきました。

建物の概要や設計に関する話しを少々ご紹介させていただきましたが、特徴となるのは「県産材杉」をメインに構造造材として利用している点、そして、46条2項ルートを使わずに構造材を地元製材所で調達できるような「無等級材」で設計していることを強調いたしました。

實成先生からは「福井県積雪荷重等指導基準」に対応した、強烈な積雪荷重を加味した上での大開口スパンのトラス設計での工夫点を解説いただきました。また、金物を含めた材料に関して、できるだけ特殊材を使わず調達が容易であるもので設計することや、トラス金物については地元鉄工所による製作を可能としたことなどをご紹介いただきました。

また、株式会社シアターハウス 吉村明高会長より、「モノづくり」に関するご講話もいただきました。会長より、シアターハウスの主力の映像スクリーンの製作販売事業での他社との「差別化」や、研究開発している商品の紹介などがあり、建築という同じモノづくりに携わる方たちの興味を掻き立てていました。

この株式会社シアターハウス様の事務所・工場の建築の様子は、弊社Youtubeチャンネルでも紹介しておりますので、是非ごらんください。

タイトルとURLをコピーしました