「福井市美術館アートラボふくい」で開催中の「イラストレーター 安西水丸展」にいってきました。
今回の展示も撮影OKな展示です!最近はSNSなどに投稿されることを意識しての撮影許可なんだろうか?wという感じです。でも、イラストレーターさんのデザイン画が撮影OKだと、結構、粋で綺麗な待ち受けとかにもできるのでwww
さて、安西水丸さんは、イラストレーターだけではなく、漫画家、絵本作家、エッセイストといった多才な芸術家です。2014年に不幸にも脳出血でお亡くなりになってしまわれましたが、展示は、安西水丸さんの生涯手掛けた作品や、その変遷なども含めて、数多くの作品が展示されています。
他の小説家さんの出版本の装丁・装画や、ご自身も含めたエッセイへの挿絵、漫画、商業ポスターなど多種多様な作品を世に出されていますが、ちょっとその中でも気になったところがありますのでご紹介します。
「ぼくのイラストレーション」というところで、「ホリゾン=水平線」のことを語られています。画面を横切る一本の線が、たかが線ですが、その存在だけで「空間」という認識を出せる効果があるというものです。
横切る線の存在のおかげで、モノがテーブルにのっているとか、最後の2枚などは、その線と色だけで、ここが海であるというイメージを出す効果で、それも海が青くなくてもイメージがでるというものです。あまり美術には詳しくありませんが、なんとなく、風景を描く場合などは、見たままそのままを絵にする感じだと思いますが、そんなんじゃないってところが、ドキッとしましたw なんでこんなにイメージを掴むのをシンプルにできたんだろうと思っていますと、安西水丸さんの年譜が紹介されていました。
安西水丸さんの育った環境には、建築という環境があったというわけです。そして、17歳で「世界建築学大系」を愛読していたということもあって、空間だけではなく、建物としての「主張」のようなものを「形」として表現することを肌で感じていたのでは?と思いました。それが、建築ではなく、絵画のほうに才能が向いたということなのかもしれません。
展示には作品の製作風景などもあります。ぜひ一度ごらんください!