ホームネットワークニーズの拡大

今さらすぎる話題かもしれませんが、先日、お客様との打合せでこんな話しになりました。

 「TVの配線はことさらいらない」

宅内でTVを設置するとしても、それに対して同軸ケーブルを使った配線は必要ないというものなのですが、地上波はみますし、もちろんBSやCS放送も見たいというご要望です。たぶんご経験がある方はピンとくると思いますが、

 「TVを視聴をすべてインターネットで行う」 

ということになるのです。ネットでTV視聴の手段としては、いろいろな手段がありますが、NTTの「ひかりTV」や、auの「auひかり TV」などが代表的ですが、それ以外にも、TverやNetflixなどのサービスもあるわけで、もはや地デジやCATVをメインとするTV視聴環境というのは古臭い話しになってきたわけです。

また、受像機としてのTVもその形態を大きく変えて、結局、チューナーレスのモニターに、FireTVなどを設置することや、Android搭載のモニターの設置により、モニター自体がTVに置き換わる時代にもなっています。

また、一時期、大型液晶を壁に設置するということがかなり流行りましたが、現状では、タブレットを家族が一人一台という感じでもっていたり、また、スマホがあるからということで、この種の映像コンテンツを「自分だけが見たいものを見る」という感覚が強く、大型の液晶の前に家族が集まってTVを見るということを想定するようなリビング計画はちょっと考えないとダメな時期にきているのかなとも思いますw

また、TV視聴という側面での話しとは変わり、エコキュートやエアコン・換気のネット管理はもはや「高価な設備」などではなく、「当たり前の設備」になりつつあります。

手元のスマホで状況を確認でき、コントローラで操作するのと同等の操作がスマホで遠隔でできるというのも、もはや当たり前になってきました。

そうなると必要になるのは、いわゆる「ホームネットワーク」という通信設備になりますが、これも、我々がSOHO建築を手がけ始めた1990年代とは変わってきており、当時は確実に有線のLANケーブルを宅内に配線することで対応していましたが、イマドキですと、無線LANで対応というのが当たり前の時代で、簡単にホームネットワークを構築することが可能になっています。

それでも、確実な接続が必要となる、例えば、在宅リモートワークを行う部屋では、LANケーブルを配線しておくという必要がありますので、そういった運用面を加味しながら、ルーターの配置計画など含めた通信環境の設計に、かなり気を遣う必要があります。

それでも、確実な接続が必要となる、例えば、在宅リモートワークを行う部屋では、LANケーブルを配線しておくという必要がありますので、そういった運用面を加味しながら、ルーターの配置計画など含めた通信環境の設計に、かなり気を遣う必要があります。

また、これまでは家族写真とかをプリントしたものをアルバムなどで保管していたものを、家族がスマホを一台ずつ持っている時代ですので、そのデバイスで記録した画像や動画、音声などを「ホームサーバ」に保存しておくというということもできます。

「ホームネットワーク」の構築は、住宅設計にはなくてはならない時代になってきたと思います。

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