ラジ+(TAS) 2025/01/22

1月22日は、ラジ+(TAS)にて第4水曜日にお送りしている弊社ラジオコーナー「福登建設の快適家づくり研究所」の放送でした。気が付けば、ラジオコーナーをはじめて8年目に突入しました。月1回の放送ではありますが、長いことやってますと、たまにお客様とお会いしたとき「ラジオ聞いてるざ!」とか言っていただけることがあります。すごくうれしいです♪

この日、コーナーの前のコマで、断熱関係の建築グループのお話しがあったようで、10時半からの枠で建築関係が連続するという稀は状況になりましたw

弊社の遮断熱工法もそうですが、やはり燃料、光熱費高騰という部分が家計に重くのしかかってきている現状では、世界的な気候変動への対応とか、CO2削減といったことを目的とするよりも、光熱費が少なくて済む建物という経済面からの欲求のほうが強いと思ってます。もちろん、それが比較的低コストでも実現できるという部分が重要であります。

そして今回はお年賀として、スタッフさんには、「竹内菓子舗」さんの新製品、「福井の牧場牛乳まんじゅう」を持ってきましたw 

さて、ラジオでのテーマは、2025年4月から始まる「改正基準法の運用開始」で設計士さんが対応できる人とできない人で結構大混乱になるっていう話題です。以下のブログでもテーマにした内容です。

特に、住宅しか設計したことがないという設計士は、これまで住宅レベルで要求されていた法適合審査(確認申請)の設計資料レベルが強烈に省略されていたことから、今回の改正で要求される設計資料を用意する「経験がない」ことから手続きに非常に時間がかかるという部分は、もはや、設計士の「質」のレベルでも一般の消費者には信じられないような業界実態があります。

住宅だけでなく、設計全般を広く経験している設計士が、今回の改正内容を見聞きすれば、単に「めんどくせぇなー」と思うレベルのことであって、ざっくり言えば、住宅でも施設建設と同等の設計資料を求められるっていう話しでしかないわけです。なにか、特殊な設計を求められるわけでもなんでもないのです。

この点で懸念されるのは、お客様がこうしたい、ああしたいということを、確認申請する際の設計資料におとしこむことができないことを、「構造的にできない」とか「法的にできない」などといい、自分の都合に合わせた設計仕様にするような動きをするところが増えるのではないか?ということです。ちなみに、今回の改正では、平屋建ての200㎡以下の建物は、従来の審査省略を受けることができますので(新3号建築物)、平屋による提案がますます増えていくことになると思います。

もう一つ懸念されるのは、これまで500㎡以上の建物の設計審査の場合に、構造計算書の審査が必要だったのですが、それが300㎡に引き下げられます。従って、福井のような田舎の住宅では、平気で300㎡を超す住宅はありますので、それを増改築などを行ったり、また、立て直して同等規模にする場合などは構造計算が必要になることから対応できない設計士が出てくるということもあります。

さらに、前回のブログでもテーマ取り上げましたが、単なるリフォームにおいても、その内容によっては住宅でも確認申請が必要になります。

住宅はこれまで面積が10㎡以上増加しないようなリフォームの場合、確認申請が不要でした。これが、大規模な修繕、大規模な模様替えということで主要構造部の過半の改修、模様替えの場合に確認申請が必要になります。これについては手続き上の考え方などがこの度しっかりと案内されていますが、実際には、「既存不適格」といった法的な根拠を持たせた申請が必要になりますので、設計士としての調査能力や資料作成能力がかなり高度に要求されることになります。もちろん、大規模な修繕、模様替えに当たらなければ問題ありませんので、その事例も国交省から案内されています。

いずれにしても、4月着工分からの運用ですので、それまでに着工するということで改正基準法を適用しないという選択肢もありますし、現実問題として審査側での対応も大混乱ですので、この1,2,3月は設計士さんも審査機関さんもたいへん忙しくなると思います。

というわけで、他社やほかの設計事務所で、改正基準法によって要望が通らないなどの問題を抱えられた場合には、お気軽にご相談ください。何らかの解決方法はあるはずです。

音源こっそり公開しますw

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