今日、福井市美術館アートラボふくいで開催中の企画展、「深堀隆介展 水面のゆらぎの中へ」へ行ってきました。
深堀隆介さんは、「金魚絵師」としてご活躍中の芸術家ですが、彼の作り上げる作品は金魚絵師としてすばらしい才能を発揮され描かれる絵画もさることながら、独自の技法による「2.5Dペインティング」という手法によって、描かれる金魚たちがまるで生きているように見えることで有名です。以下の画像が実際に展覧されていたものです。
どうです?本当に桶の中で金魚が泳いでいるように見えませんか?解説にはありませんでしたが、彼が金魚をモチーフにした作品を作るようになる前の作品も展覧されていましたが、元々「見え方」をかなり重視しておられるのかな?と思われるような作品ばかりなのです。
畳に金魚を描いているものもあるのですが、畳が水面であるかのように躍動感いっぱいの金魚です!
さて、「2.5Dペインティング」で描かれる「金魚」ですが、公式WEBサイトにその製作の過程が動画として公開されています。まずは、こちらをご覧ください。
実は、あの金魚は、エポキシ樹脂を流し固まった平面に、アクリル絵の具で書き入れていくのですが、それを多層で行うことによりより立体的に見えるようになるということなのです!まさに「2.5次元」です!その製作過程は本当に気の遠くなるような繰り返しの作業だと思います。
展覧会は章立てで彼の作品をあまねく公開しているのですが、その中には、この「2.5Dペインティング」の成り立ちなどの説明もあるのですが、ご自身の言葉で綴られているコーナーがあって、その内容がすごく生活に密接につながっていることを明らかにしていて、すごく親近感がわきました。
さて、終盤に公開されていた作品です。
このちゃぶ台どうなってると思います?w 是非、展覧会をご覧になってくださいませ。