耐震改修で出くわすアルアル#2

耐震改修で出くわすアルアルの「その2」ですw

まずは、以下の画像をご覧ください。なにか「違和感」を感じませんか?w

筋交いの頭の部分をご覧ください。梁がありません。中央の柱に向かって2本の筋交いで支えるような感じにみえますと、中心部の柱が左右に動かないようになるので、その部分が硬く固定されるような「イメージ」がありますが、この筋交いが柱になんらかの形でめり込ませてあったり、あるいは、柱と筋交いがずれないような金物が取り付いているのであれば、そのようなイメージ通りになるかもしれませんが、脳天から釘止めされているだけです。

そもそも、筋交いとは、柱と土台(または梁)と梁で構成される四角い部分に対して、対角線上に斜め材を入れることで、地震などで横揺れした際、水平方向から力が加わっても四角い部分が「変形しない」ことを目的にしています。

つまり、現場写真に写っている「筋交い」は「筋交いのような斜めの飾り」にしかすぎないということなのです。もっとも、両側から支えている真ん中の柱が「動かないようにする」という働きのための「斜め材(いわゆる、つっかえ棒)」であれば別ですw 当然この壁を耐力壁とするためには、上部は梁を足し、新しく筋交いを設置することになります。

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