耐震改修工事で大事なことは「不用品の処分」

新しい年度がはじまり、耐震改修工事に対する補助金申請が開始され、早い段階で申請した案件については、いよいよ実際の工事にかかる時期にきました。実は耐震改修工事を行うにあたって大事なことがありまして、それは、どのように補強していくか?などの計画的なことではなく、「室内の荷物をどうするのか?」という問題が大きいのです。

昭和56年以前の住宅といいますと、すでに43年以上経過している建物です。56年に新築したとして、そのときにまだ子供だった人は、成長して一本立ちしている年齢です。同居している人もいれば、地元を離れて他県で生計を立てられている方も多いでしょう。すると、子供のころから成人するまでの家具や持ち物を処分することなく、実家に置いてあるという方が多いのです。

こんな感じですwww

改修工事においてできるだけ生活に負担を掛けないということを念頭において計画しますと、普段使いの部屋、例えば、リビングや寝室だったり勉強部屋だったりではなく、押入や物置などのどちらかといえば、仕上げなどをそれほど気にすることがない部屋での計画が望ましいわけで、そうなると、画像のような物置となっている部屋は絶好の補強ポイントになりますwww ですが、荷物満載なわけです。

しかも、これらの荷物、度々日の目をみるようなものではなく、ある意味「粗大ごみ」化しているものが大半です。従って、「耐震改修工事で大事なこと」とは、これらの「不用品の処分の仕方」ということになります。また、当然、高齢化社会で少子化なわけですので、耐震改修工事の対象となる世帯は一般的に高齢者世帯ということになります。

これらの粗大ごみや不用品の始末を、お年寄りご夫婦にお願いするわけにはいきませんので、私どもで不用品の搬出や始末をすることになります。ですが、私どもがそのまま搬出処分となりますと「産業廃棄物」としての処理になりますので、すごくコストがかかります。よって、あくまでもお客様が個人的、家庭的に処分するということで、私どもはその「お手伝い」をさせていただくというスタンスになります。

以前にも取り上げましたが、2階などに不用品を溜めこむのは、建物の上部に重いものを存在させることになりますので、耐震的には不利になります。不用品を日常から整理し処分していくことでも十分に地震に対する備えにもなります。

というわけで、本日の工事は「不用品の始末」ということになりましたw 見事に一部屋空っぽになりました。それだけでもお客様は大喜び。すごくお役に立ててうれしかったです♪ 明日からはいよいよ改修工事本番です!

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