耐震診断・補強計画依頼書のラッシュ

昨年の能登地震以降、福井県内の耐震診断・補強計画の依頼数が爆増しているという話はこれまでもしてきましたが、特に、福井市においては、この診断・補強計画に関しての自己負担をゼロにしたこともあり、抽選制になるくらいのご希望者数になっています。

令和6年度のものはすでに抽選申込を終了しておりますが、抽選漏れの方はまだ200以上おられるようですが、これらはすべて来年度に送られることになります。そして、1月9日にこれまで抽選に当たった方で辞退された方もおられるようなので、その空きの分ということでしょうか、臨時抽選というのがなされたようです。これで、今年度としては福井市においては最終ではないかな?と思います。

その結果でしょうか?第8回までの抽選結果で当選された方も含め、抽選結果を受け正式にお申込みされた方への対応ということで、一気に、診断と補強計画の依頼書が送られてきましたw

今日、一日で4軒の依頼書です。まだ、補強計画を立案している最中のものもありますので、現状での作業残は5軒ありますw このペースでおそらく来年度も依頼書が送られてくるんだろうという見込みをしていますが、

調査では「図面復元」から入りますので、ちょっと内部を測ったりするだけで終わるわけではありません。目視できるところは、天井裏、床下すべて見ていきます。その結果と計測した間取りから図面を起こしていくという作業を行うわけですが、尺貫法で建てられている建物の場合、ミリ単位での計測をしても、微妙に柱の配置などがそろってきませんので、そこはかなり調整しながらの作図になります。これが最も時間がかかる部分です。また、昭和56年くらいの旧耐震基準でも新しい部類ですと、しっかり図面などが残ってる事例も多いのですが、大半が図面がない状況ですので、筋交いが一本も目視確認できないという物件も多々あります。

いずれにしても、現状ではまだ抽選漏れが200以上ある状態で、新年度の新規申込もあることを踏まえますと、凄まじい数の対応が必要なのでは?と思いますし、そこから改修をご希望される方への工事対応となると、もはや職人のキャパシティを超えると予測しています。

それでも、ご不安を抱えられている方のためにも、1軒1軒をしっかりと対応していきたいと思います。

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