蓮如の里 吉崎「Gobou市」

ゴールデンウィークですが、福井県内の観光拠点はどこも大賑わいです。北陸新幹線の延伸効果という方もいますが、どちらかというと、北陸新幹線延伸がマスコミなどで大々的に取り上げられ、「福井」という地のメディアへの露出が増え、結果として興味を持たれた方がたくさんお見えになっているのでは?と思います。残念ながら福井の各観光地は、いわゆる二次交通の問題が大きく、新幹線駅から各観光地へのアクセスは、ほぼ車での移動しか手段がないところが多いです。そんなこともあってか、各地施設の駐車場は、他県ナンバーの車がたくさんでしたw

さて、そんな中、ジモピーな私は、吉崎御坊で行われる「Gobou市」にいってきました♪

吉崎御坊とは、蓮如上人により北陸布教の拠点として建立された寺院です。戦国ものの歴史がお好きな方なら、「一向一揆」として織田信長との間で壮絶な戦いが繰り広げられたのはご存じだと思いますが、北陸の地の一向宗の活動拠点として吉崎御坊は重要な場所だったわけです。吉崎御坊は越前の地ですが、その勢力は、大聖寺、加賀、小松といった北陸では相当なものであったわけです。

もちろん、布教の過程で貧しい農民たちにはその宗教的教えはどんどん広がっていったわけです。「南無阿弥陀仏」と唱えれば誰でも極楽浄土にいけるという教えは、当時、僧侶としての修行を行わなければならないことを、念仏を唱えることである意味クリアできるという教えなわけですので、広がりは早いわけです。今でも、お年寄りには「れんにょさん」と慕われ、また、毎年、「蓮如上人御影道中」として昔の北国街道を今でもねりあるく儀式が行われています。

そんな中、毎年、この時期に、吉崎御坊において「Gobou市」が開催されています。

本願寺吉崎別院(西別院)の前の通り一帯に、地元の方や小松、大聖寺、加賀など石川県の方も出店し、店を並べています。今年は能登半島地震があったことで、チャリティーバザーも開催されていました。

蓮如上人御影道中の練り歩きの輿も展示されています。北国街道沿いは今では住宅街の中を通る道で、いわゆる生活道路にもなっている道。この輿がくると、信心深い方は表にでて手を合わせて拝むという感じです。

御坊には宝物館という施設があり、ここでは、蓮如上人や吉崎御坊にまつわる仏具や上人像などがあります。本光坊さんの像には、この方が吉崎御坊が大火により焼失した際に、経典などが燃えることを防ぐために、自らの腹を裂いて経典を隠し、自分の体が燃えても経典を守ったという話しが説明されています。

また、北潟湖湖畔にある吉崎御坊は、その一帯が観光地となっています。レストランを併設している「道の駅 蓮如の里あわら」や「イクスカフェ吉崎」といった施設や、「七不思議堂」、「蓮如上人記念館」などの文教施設などもあり、歴史や宗教を学びながら観光もできる一帯となっています。

福井にお見えの際には、朝倉氏遺跡とセットで吉崎観光で歴史を満喫していただければと思います。

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