4月1日より運用が開始されました改正基準法ですが、一般的な木造2階建住宅においての「構造関係規定」の審査省略がなくなり、審査省略されるレベルが「平屋200㎡以下」となり、これまで構造関係規定に関して全く設計レベルで対応していなかった建築士、住宅会社などが慌てている状況がいまだに続いています。また省エネ性能の審査もこれまで説明義務であったことが、省エネ性能「適判」を求められるようになったわけですが、この話題、これまでもなんどもブログテーマとして取り上げましたが、結論としてはたった一つで、
対応するための知識や技能を今さら学んでいるような建築士は建築士としては失格である。
ということです。今回の法改正は、設計審査における審査省略のレベルの変更であって、設計そのものを追加で求めるものではありません。建築系のマスコミなどで取り上げる記事も、「対応がたいへんになる」とかですが、そもそも、対応がたいへんになることなどありません。どちらかというと、審査する側が手間が増え仕事量が増える「だけ」のことです。設計する側から言えば、当たり前に設計し、当たり前に監理しなければならない内容については変わりがないのです。
さてこうした「改正基準法」に対する話題が、木造戸建てに限定されているような内容ばかりがメディアとりあげられていますが、実はそうではありません。特に構造関係規定については結構な改正や変更が多岐にわたります。今回、その内容を全体を通して解説するWEBセミナーが日本建築防災協会の主催で開催がはじまりました。期間は、2025年4月1日(火)10:00 ~ 5月30日(金)23:59までです。WEBセミナーですので、受講料さえ納めればだれでも受講できます。
「建築物の構造関係技術基準解説書」とは、通称、「黄色本」といわれる技術書で、建築基準法やその他関連法に記載されている「構造規定部分」に特化した図書で、法文とその法文の解釈、技術的な判断方法、前提条件、考え方などがまとめられている図書です。
今回の法改正を元に、2025年版が6月に発刊される見込みです。今回のセミナーは現状で暫定的に公開されている内容をベースに解説されます。ではどの程度の改正、変更が見込まれるか?ですが、セミナーでは407ページにわたる資料をセミナー資料として公開しておりますが、おそらく、2020年版を元に、改正部分をPDFにしています。改正部分がどんなものか?というのを「目次」だけ公開します。








木造だけはないのですw 法改正として全く以前のものと変わるというわけではなく、扱い方、評価の方法が変わる部分が多いとは思いますが、鉄骨や鉄筋コンクリート造などの非木の構造面でしっかりと変更点を掴む必要が実務レベルでは必要になります。特に「風圧力」をはじめとする「荷重や外力」という部分ではその考え方、評価などが変わっているのでしっかりとつかむ必要があります。
WEB講習は以下のホームページから申込みができますので、実務者の方は是非、受講されることをおすすめします。