省エネ関連の2025年改正基準法参考書

構造部分がやけに注目されている「2025年建築基準法改正」ですが、省エネ性能に関する法改正もすすんでいます。以前のブログでもテーマにいたしましたが、着工数の多い「住宅」の省エネ性能を上げることは、国が推し進める「カーボンニュートラル推進」という側面でも非常に重要な施策です。

2030年には性能基準が「ZEH基準」となることがもはや明確に示されているわけで、設計や施工に関する対応については、もはや「待ったなし」です。この省エネ性能レベルに関しては様々な意見があるとは思いますが、「法規制」としてその性能レベルを求めることになるわけですので、実務レベルでは「法解釈」も含めしっかりと知識をつける必要があります。

そう思ってるところに、今日はタイミングよく、出版社さんから案内のメールが届きましたので、参考書になるものを2冊ほどちょっとご紹介しておきますw


◎必携 住宅・建築物の省エネルギー基準関係法令集 2025

建築物のエネルギー関連法令に特化した1冊です。「関連法令を一冊に集約」となっているくらい、関係法令は多岐にわたるのですが、その全てが一冊にまとめられているので、単なる法令集より使い勝手がいいのと、全法文を網羅しているので見落としも少ないので、お勧めの一冊です。



◎住宅の品質確保の促進等に関する法律 改訂版2024

省エネ関連の性能面での具体的な「評価」としては「品確法」、「性能表示制度」を理解する必要がありますが、この図書は講習会テキストにもなっている一冊ですので「もっていて当たり前」な資料です。



さて、設計計画が法に縛られることを嫌うというのは、おそらく、建築士界隈では自然な考え方かもしれません。ですが、法を知らずに単に嫌っているのであれば、それは「ルール」を無視した設計になりがちです。法はその制定までに莫大な税金を投入し、研究され、実験され、それらの実証の上で定まるわけですので、建築を法から学ぶことはある意味手っ取り早い情報収集と知識の会得になるわけです。

今後、国の施策、国際的な流れでは「省エネ」という部分は絶対的な存在になるわけですので、その対応を実務として取り組むのは至極当たり前のことなのです。

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