前回に引き続き耐震診断、補強プラン作成研修の2日目ですw ちょうど今日は福井市の木造住宅耐震診断補助事業でのご依頼があり、その調査日でした。
耐震診断の調査としては現況図面の復元がメインの作業となりますが、それを効率よく、かつ、正確に行うためには、ある程度の「現場感」が必要です。耐力壁となる壁の柱の位置を測定し、壁の長さを掴んでいくことになります。

以前のブログでもテーマにしましたが、柱間のグリッドが910、940、970といった、3尺、3尺1寸、3尺2寸といった寸法を頭に叩き込んだ上で現場計測し、柱位置を確定していくといった作業が重要であって、どこか一か所の柱間を測って、そこの柱間がすべての柱間であるという判断をしたら絶対にダメなのです。
こういうところはさすがに大工さんだけあって、940、970といった変則なパターンでもしっかり判断できていたので、やっぱ現場感ハンパねぇなwって感じでしたw というか、研修なのに、どっちかというと手伝ってもらっちゃった感じで申し訳なかったですw
さて、今回の調査で少し試したかったことがあったのでやってみたのですが、それは、
「サーモカメラによる筋交い位置の特定」
です。弊社では遮熱シートによる省エネ施工を標準としているので、当然、サーモカメラを所持していますが、それを使うと「筋交い」の判断できる場合があるのです。

日本アビオニクスのG100EXです。すごく高いカメラですwww サーモカメラならなんでもいいか?というと、実際そうでもないようですが、


このうっすらと温度変化がわかる斜めの部分が筋交いというわけです。ただし、断熱材に隠れている筋交いまではわからん感じです。これで、本日の調査で試してみました。
まぁ、結果として、温度変化が顕著に現れないとわからないので、無断熱とかである程度、内外の壁の温度に差がでないとわからないので、南側などでこの時期はっきりする感じですが、北側とか隣地の建物で間がないところですと、温度差が出にくく、結果としてサーモカメラではわからん感じです。やっぱし、電波系の計測器でないとわかりにくいのかもしれません。それでも、3箇所ほど筋交いが発見されたところがありましたので、それなりに成果はありましたw
研修も無事終わりました。今月の25日にデビューのようです。がんばってほしいです!