すべり台の作り方♪

現在、児童福祉施設の設計を行っていますが、実は3事業所目の設計施工となる予定です。この事業所さんでは、利用者さんに新築の施設それぞれに「目玉」を作って楽しんでもらおうというお考えで開設されています。これまでの2つの事業では、最初は、梁にブランコを吊るしてという感じだったのですが、2つ目の事業所から「遊びのスペース」を充実させるために、かなり工夫を凝らしたものになりました。

まずは吹抜けを利用した「アスレチックネット」です。

これは完成後、かなりの反響があったらしく、お子さんたちは時間がきてもアスレチックネットから下りようとしないくらい楽しんでくれたようです。

そして、今回、3つ目の施設ですが、以前もブログで取り上げましたが、アスレチックネットに雲梯やすべり台などもつけて、もはや「フィールドアスレチック」の装いを計画中ですw

各施設に共通していることは、どうしてもコスト増になるわけですので、そのコストを抑えながら計画するということで、「遊具のためだけの構造にしない」ということを心掛けています。空間の中に遊具施設を作るのではなく、構造的な空間の中に「遊具を取り付ける」ということを重視しているわけです。ですから、一部を吹抜けにするなどの工夫で、遊びの空間を確保するわけですが、画像にある雲梯のように、屋根を支える梁に雲梯を取り付けるなど、構造を兼用することを工夫としています。

さて、今回、目玉になるのは「すべり台」です。これをどうやって作るか?が今回の設計課題として最重要課題になりますw そこで、先日、ブログでご紹介した「フクモクフェス」で出展されていた「木製遊具」を参考にしたいなと思いました。

いつも木材関係の段取りをお願いしている「中西木材株式会社」さんも、フクモクフェスに出展されていました。実はちょっと時間がなかったので、「すべり台」の画像を撮ってきてwとお願いしたところ、快くお引き受けくださいました。本当にありがとうございました!

画像をみてびっくりしたのですが、このすべり台、すべり面の板部分以外、すべて「構造材」なんです!これはマジですごいです。階段部分は、たぶん90×240くらいの梁ですw またすべり面を支える側板は、普通に使われる「梁」です。特殊な材料と言えば、すべり面の板が「デザインウッド」といわれる中西木材さんの県産材杉の積層フリー板だということくらいです。

すべり面の板の裏側の処理です。垂木でフラッシュ状に組んでいますが、この辺は、すべり面の板を側板に溝堀りして差し込み、垂木はあくまでも「補強」とした方が、長いこと使うならイイかなと思いました。

でも、本当に参考になりました!ありがとうございました!

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