「ガーディアン・シールド」とは、「株式会社 住宅構造研究所」が開発、販売している、木造耐震補強の鋼製ブレースなのですが、以前からその仕様について注目していたこともあって、この度、弊社は「改修設計会社登録」及び「改修施工会社登録」を行いました。
ちなみに、「株式会社 住宅構造研究所」さんは、あの金物メーカー「株式会社カナイ」の関連会社で、住宅建築の金物に特化した製造販売会社さんです。
正直、一見、特殊な金物を扱っていることもあって、金物専門メーカーではないような印象をもってたのですが、「金物のカナイ」の関連会社と聞いて安心感が倍増しましたw
さて、木造住宅の耐震補強工事を行う際に必要になるのは「補強金物」です。単に金物を取り付けてそれだけで補強が成り立つか?といえば決してそうではありませんが、壁耐力をしっかりと出すためには金物は必需品であり、耐震補強工事で最も重視したいのは「金物を如何に省施工で取り付けるか?」だと考えています。


一般的な手法として、筋交いを入れることで壁の耐力を増やし、その筋交いや柱を金物補強していくということを行いますが、その際、既存の壁や天井、時には床も壊さなければ筋交いを入れることができません。もちろん床も天井も壊さずに行う方法として、構造用合板を張るということも手法の一つとしてはありますが、大きな耐力は出てきません。したがって細かな壁の改修を至る所で行うことになります。
ある程度大きな耐力を出せ、かつ、省施工であることが理想なわけですが、それを可能とするものは「ブレース」による耐力壁です。

ブレースを受ける金物が四隅に取り付けば、その金物どうしをターンバックル付きの鋼製ブレースで引っ張ることで耐力壁にするというものですが、部材としてバラバラになりますので、筋交いのような長いものを差し込むためのスペースは必要なくなります。したがって解体箇所や範囲が狭まります。部材費用は木材の筋交いよりも高価ではありますが、施工にかかる手間、時間がかなり短縮され、効率が上がることと、耐力が相当大きいので改修箇所を減らすこともできます。
実は、これまでも他社メーカーのブレースを使ってましたが、耐力があまり出ないことと価格もそれなりに高いこともあって、このガーディアン・シールドを注目しはじめました。

ブレースを受けるプレートは厚みが薄く20mmしかありません。一般的な105角の柱で両側真壁となっていても納まる厚みです。土壁があったとしてもその部分だけをくりぬくことで設置は可能ですし、ブレースですので土壁に干渉するところだけを削り取ることでも対応ができます。
なお、このブレースを使う際には、柱のホゾだけでせん断抵抗を受け止めるのではなく、パッケージ化された柱頭・柱脚金物を使うことになります。

基礎もⅡ以上の評点のものが必要です。
すべての改修箇所にこれを使うというより、耐力を出す必要があり、その施工方法が非常に制限される場合に威力を発揮すると思われます。
というわけで、使ってみたいと思います。



