先日ブログでご紹介した「木造軸組工法による高耐力耐力壁(木住協仕様)マニュアル講習」を受講しました。
今回、7つの高耐力耐力壁の仕様が追加されたのですが、実は扱いの部分でちょっと留意が必要だという説明がありました。木住協が発行している耐力壁マニュアルには2種あるんですが、先に出されている「高耐力耐力壁マニュアル」の準拠基準は「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2017年版)」ですが、今回のマニュアルは「木造軸組工法中大規模建築物の許容応力度設計(2024年版)」ということで、若干扱いが違います。

なので、今回の高耐力の壁仕様をそのまま住宅の方に採用するとなると、その考え方の部分で差異がでます。まぁ、このあたり住宅でここまでの高耐力を使わなければならないケースというのは正直想定しなくても問題はないと思いますがw
さて、今回追加された高耐力壁は以下の通りです。

強烈な倍率ですw
また、当たり前のことではありますが、設計で採用する場合には試験条件に則した構造であることが求められます。高耐力であることは実験で証明されているわけですので、その実験と同じ環境でなければ評価した耐力が出ないです。従って、図示されている柱、横架材、また留め付けの釘・ビス等のピッチには完全に合わせる必要があります。
ただ、一つ気になるのは、留め付けの釘・ビスが「パネリードX PX8-170」であるということです。
各耐力壁の仕様書にもしっかり記載があります。これを他の同様な高耐力ビスなどで置き換えるということはまぁできないわけではありませんが、大臣認定をとっている耐力壁として扱うわけですので、原則、他のものを使うことはできません。
また、他の耐力壁との混用もみとめられません。マニュアルには同一階、同一方向不可となっていますが、同一方向が単に「通り」として同一方向であることを指しているのか、別の通りでは問題ないのか?はちょっと文言からは読み取れませんでした。

まぁ、こちらも、極端にデカい耐力壁の近傍に筋交いを入れるというような構造計画にはたぶんならないというか、しないと思うので特段問題にはしませんけど、使うときにはちょっと質疑したいなぁと思います。
いずれにしても、異次元の高耐力の世界になってきたなぁという感じです。


