半分壊してシリーズですw

今回は、ズバッと切り落とすだけでなく、切り落とす中をくりぬいた状況で耐震改修しますw コの字型になった部分に構造材を追加し、その部分で耐力壁を増強させようという目論見です。以前のシリーズの「半分壊して増築する」は、ズバッと切って、構造的に分離させて「別棟」として建築し、その間をEXP.Jとして作ることで、相互の構造的な評価を分けるという話しでしたが、今回は「一体の構造」として扱います。

昔の家ですので、束石に柱がのっていたり、シャクダニ石を基礎として作られたりしていますが、ズバッと切るとしても、残さなければならない柱の基礎は外せませんし、もちろん柱も外せないので構造的にはどの部分を残すのか?がかなり吟味しなければなりません。設計段階での目論見がきっちりあってくればいいのですが、そんなことはほとんどありませんから、まぁ、あたりをつけておいて、実際には解体後に実地計測などで構造計画を「やりなおす」ことになります。そして、今回も「おもったんとちゃう」というのは至る所にありますので、どうするかを現場で調整することになります。それでも寸法的な問題は、5mmから20mm程度のズレでしたので、元々の建物はそれなりに精度の高いものだったということがわかりました。

新に構造材を設置する高さを計測していきますが、この計測を適当にやってるとあとから痛い目にあいます。

計測の精度を上げるためには、当然、トランシットなどの測定機器を使うことになりますが、基本になるのは、
「高さと通り」
なわけです。例えば、この画像の右の柱と左の柱に直線方向でズレがあれば、どっちに寄せるのか?というのを考えなければなりません。今回の場合、そのズレはほとんどなかったのでラッキーでした。
さて、まずはコの字型の中に基礎を作ることから始まります。この場合の基礎は、既存建物側まで土間を伸ばした基礎にしました。既存建物側いっぱいまでをフーチングとして考えている基礎です。部分的ではありますが、防湿も同時に実現することになります。
基礎は、現在の束石も結束していく形で束石を拘束し、新たに構造材を配置する部分の土台を既存柱まで伸ばし、金物で引っ張ることで柱の根元の動きを拘束します。言い換えますと、コの字型の部分に「重石」をすることで建物全体の動きを少しでも軽減させようという目論見です。
それにしても暑い一日で、途中、フラフラになりましたが、構造材の段取りもできたので後は基礎ができるあがるのを待つだけです。


