半分壊して耐震改修する物件#1

新たな「半分壊して」シリーズです。今回の「半分壊して」の目的は、壊した部分に別棟の住宅新築を行うというものですが、その前に半分壊したところを部分改築して、既存部分の耐震改修工事を行おうという目論見もあります。どっちかというと耐震改修のほうが目的ですw

すでに以前のブログでその建物の一部を題材にしましたが、「ふくいの伝統的民家」にも指定されているいわゆる「古民家」という部類にはいるものです。

緑の部分で切り離して、赤の部分までを改築するというわけですが、まぁ「半分」とまではいかないわけですが、切り離し工事が今回も課題です。

一見、大した大きな課題があるような解体ではないのですが、「ふくいの伝統的民家」という部分で結構考えないとダメなことがあります。これは上の画像の屋根の裏側(軒裏)なのですが、仕上げとして「ザ・古民家」なわけです。

切り離しは簡単にできるとは思いますが、この軒裏を再構築するというのは、限られた予算の中で行う場合、壊して作り直せばいいというわけにはいきません。現場の大工さんとも知恵を絞って、導き出した結論は、

「改築箇所の軒先部分だけは残す」

という選択肢ですwww こんな感じで、青の部分の壁「だけ」残すということです。

もちろん、瓦は捨てますw 残すと壁がフラフラ動くわけですので、そこは何らかの形で固定支持することになります。

さて、解体が進みだし、内部の天井が落とされたところで構造が確認できます。しっかりと棟梁がはいっていますw 太さは推定1尺2寸(360mm)っていうところでしょうか?この化け物みたいなのを外さなければなりませんが、そのためには「作業足場」は欠かせません。

実はここで問題が。解体には順番があって、まず一番最初にくるのは「残るものの保全」です。切り離しによって残る部分に悪影響を及ぼさないような措置をとった上で、工事の流れを組み立てていく必要があります。

以下の画像は、足場などが組まれる前の姿です。現場を離れて戻ってきたらこんな感じです。もう、この状態のときには「しまった!」という状況でした。

切り離し箇所の屋根の野地板や垂木が取り除かれています。ですが、足場も、また、残る部分への養生もありません。この段階ですぐに足場を設置し、残る部分への養生を行えばまだリカバリーできるのですが、結果として足場は間に合わず、手が届くところ(脚立でできるところ)までのシートしかあてることができませんでした。

この日は昼過ぎから結構ひどい雨になる予報でしたが、案の定、雨が。養生が間に合わなかった数時間で既存部分には雨が漏れてくる事態になりました。これはすべて現場管理者としての私の責任で、お客様にはたいへんなご迷惑をおかけしてしまいました。

全部解体する工事というのは、正直「楽」です。部分解体になれば、今まで内壁だったところが外部に面することになりますので、確実な雨養生が必要です。そのため、天候、そしてゴールデンウイークなどの休業日などを見据えた形で工程を随時見直していくことは必要で、部分解体となる半分壊してシリーズでは絶対に必要なことです。

翌日にはすべてカバーできたのでよかったですが、みんなの協力でなんとか被害を最小限に抑えることができました。ありがとうございました。

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