ゴールデンウイークに近場ですが「金沢城」に行ってきました。城郭建築は木造建築としては非常に技術力を要した建築なのですが、ちょっと見たくなって行ってみたというお気軽な感じで出かけましたw

金沢城は本丸こそありませんが、三の丸や櫓、そして石川門をはじめとする城郭門などは現存しており、その豪華さは、まさに「加賀100万石」といったところです。



金沢城といえば、「なまこ壁(海鼠壁)」です。壁面に平瓦を並べて貼り、瓦の目地に漆喰をかまぼこ型に盛り付けて塗る工法です。これがすごく綺麗に見えます。
さて、金沢城では現在「二の丸」の復元工事が開始されてます。



これは「金沢城公園」での歴史的建造物の復元工事としてこれまですすめられ、完成している、菱櫓や五十間長屋、橋爪門続櫓、河北門、橋爪門二の門、さらに鼠多門、鼠多門橋など、積極的な復元工事の延長として位置づけられ、歴史的建造物の復元工事としては非常に規模の大きな事業です。
できあがりが非常に楽しみです。
施設の中には、これら城郭建築の技術の紹介が至る所でなされています。さらに現代版の「耐震補強」も施されています。例えばこれは菱櫓の柱脚の状況です。


根絡みです。この考え方は、住宅の耐震補強でも用いられます。玉石に柱を建てるだけの石場建ての建築の場合には、地震によって柱が「ズレる」ことで倒壊が進みます。この柱の根元を相互につなぎ合わせ固定すれば、基礎がなくとも玉石の上を移動するだけなので倒壊には至らないというわけです。

また、櫓部分の構造モデルも公開されています。これを見ると、実に、理想的な構造として各層の柱が通ってる形になっていることがわかります。古い建築様式ではありますが、地震に備えるという意味合いでは柱位置をすべてそろえていくことで確実に軸方向力を伝達していくということ、梁に関しては純粋に載せる荷重を負担させるということを目的としていますので、大きさもそれなりです(とはいえ、450mm以上ある丸太ですがw)。金沢城の木構造は地元、金沢大学などでもずっと研究されていることですので、この展示にも研究成果などを併せて展示してあります。
現在の木造建築にも十分に通用する技術がてんこ盛りですので、是非一度ご覧いただければと思います。


