以前のブログでもご紹介した「吹抜けに廊下をつくる」ですが、いよいよ2期工事目の現場調査にはいりました。
吹抜けに廊下をつくったのは、若夫婦さんの同居に備えて、2階部分を専用の生活の場所にするということで別の動線を作らないと、専用の生活スペースを通らなければ到達できない部屋が存在しているからです。廊下はムダだということを言われますが、動線を切り分けるためには必要なスペースであったりしますので、一概には言えませんw
専用の生活場所というわけですので、小さくとも水廻りの設備は必要になります。配置するのは2階ですので、その管路の確保など課題は数多くありますが、改修箇所に抜本的な排水などを廻すことは以前の調査で問題なくできることがわかっています。
今日は内部を抜本的に変更していくために2階の小屋梁の配置などを調査して、構造的に重要な柱や梁を特定し間取りの変更ができるものかどうかを調査するものためです。というわけで、天井裏へあがりました。
そこには想定を超えた世界が存在しておりましたwww




「トラス」です。和名でいいますと「合掌」ですw
この住宅は「築50年」くらいの住宅です。そして山間部に建つ家で周辺ではいわゆる「古民家」といわれる建物が数多く存在しているところです。今回の調査は屋根裏でしたが、以前、床下なども拝見して、古い住宅の割にはしっかりと基礎が鉄筋コンクリート造となっていましたので、少し異質にみえていました。
当初の思惑では、でっかい丸太梁が縦横無尽に飛び交っているんだろうくらいにしか思っていませんでしたが、このトラスをみて当初設計された方が如何に山間部の豪雪に限られた予算で、しかも、それほど材料となる木材を特殊なものを使わずに作るか?を考えた成果がこれだと感じました。

合掌尻にも工夫があります。斜め材が降りてくるところを芯として外周部の桁に載せています。さらに斜め材をしっかりせん断抵抗させるための「キー」をつくっています。この「キー」を浅くしてボルトでくくればいいだろうという方も昔はおられたんですが、このトラスは基本的なところをしっかり押さえているわけです。画像にもありますように、真束や中間の挟み梁のところにはしっかりと横補剛が入っています。これはもうわかってないと作れない領域だと思います。
現在、設えとしてこのトラスを「見せる」意匠にすることを検討しています。古民家のスタイルではありませんが、せっかくの木架構です。見せびらかして自慢していいと思います。



