取り換えたばかりの石油温水暖房ボイラーが燃焼エラーを起こすということで対応してきました。原因は、石油ボイラーに燃料を送るための「タンク」にどっぷり水が溜まっていて、ボイラーが燃焼不良を起こしエラーとして止まっていたというものです。
実は意外とよくある話しで、ボイラーが燃焼エラーを起こすことから「ボイラーが壊れた!」とか慌てることが多いのですが、その原因はボイラー自体にあるのではなく、燃料の「灯油」にある場合が実は多かったりします。ちなみに、ノーリツさんだと、エラー番号では、
113
とか
123
あたりです。ぶっちゃけ、だいたい石油ボイラーのメーカーさんでは同じ感じの番号のようですw
さて、ボイラーの石油タンクというと下の画像のようなものが一般的ですが、こんなのに灯油を入れてたら水なんか入らないと思いますよね?

でも、これ鉄板で作られてるわけですので、外気温による影響はモロに受けるわけです。するとタンクの中を灯油で満載にしたとしても上部には空気が溜まってるわけで、その空気が外気変動や直射日光で温度変化の影響を受ければ、意外と簡単に結露が発生します。
ようするに「水」という液体がタンク内で発生するメカニズムというのは意外と難しい理屈でもなんでもなく、ちょっとしたことで起こりうる話しなわけです。
ノーリツさんのホームページでは、タンクの水抜きについての解説がなされています。

でも、ちょっと補足しておくと、今回の事例では200ccレベルではなかったってことです。10年レベルでなんのタンクメンテナンスをしていなくて、単に灯油を継ぎ足しているだけのところですと、このホームページの解説にあるような「200cc」なんて量じゃなく、相当な量が溜まってることが多いです。また、やっかいなのは、灯油はガソリンのような色がないので水と同じ透明です。なので匂いでしか判断ができません。Youtubeでは実際に抜いているところを紹介している動画がありましたので張っときますw
結構な量を出していますよね?w 正直いいますと、ボイラーの燃焼エラーが発生し、タンクの水抜きなどを相当な期間やったことがないというのであれば、一旦、タンク内の燃料をすべて廃棄して新しいものに入れなおすくらいのことは必要かもしれません。でも、送油管という管の中に入っている分も抜く必要があるので、結構大変になります。
あと、灯油はタンクの底面から出てきますので、水がどっぷり溜まってる場合には、水のほうが重いのでタンクの底は水しかないわけです。ようするに灯油を送油しているつもりが水を送ってるという状況になるわけですので、水抜きをするといっても、ほぼ空にするくらいの抜き方をする必要があるかもなのです。
また、水抜き剤を添加するという方法もあります。でも、その添加剤の効果がどの程度のものか?とか即効性があるのか?という部分では違いがあると思います。なので、添加剤を入れただけではなく、水抜きと併用する必要はあるかもしれません。
近年、石油ボイラーは、不完全燃焼による機械損傷を避けるため、燃料の品質に対しての運転中のチェックが厳しいです。新しい機器ほどそのレベルは高いので、古いものを交換したら問題が発生したということは大いに発生します。タンクのメンテナンスは大事なので購入から一度もしたことがないというのであれば、是非一度やってみてください。
なお、廃油の処理は、下水や側溝などに流すことは禁止されています。必ず、灯油を購入したガソリンスタンドなどで相談され、処分代を支払って適正に処理していただくようにしてください。


