耐震改修工事を行っていますと、当初の調査結果で耐力壁として想定している壁が壁を解体したところ全く耐力壁として評価なんかできないとい事態に出くわします。その場合、計画を変更していくわけですが、その評価できなくなった壁が結構、アテにしてた壁だったりした場合、他で改修したいとしても想定している耐力には及ばないという事態になります。まぁ、いわゆる「詰んだ」という状態です。
よくあることとしては、和室で真壁なので柱が見えていると思ったところが、実は「半柱」で、化粧的に柱を立ててるだけのところなどがあって、その面が全く耐力壁として認識できないということです。和室で柱っぽく見えていても全然柱じゃないっていう状況に現場で出くわすと、どうやって壁量をリカバーしていこうかというところで詰んだという感じですw
今回もそういった状況に陥って、じゃぁどこで耐力を稼ぐか?っていう部分で詰みかけましたw どこ探してもいじれそうな壁がありません。あっても相当な解体が必要になったりして、コスト面で問題になってくるという状況になってしまいましたw でも、たった1か所ですが、なんとかなりそうな部分をみつけたのです!この壁です!

概ね1間の壁です。でも、窓がついてます。暗がりになるのを嫌ったお客様が新築の時に大工さんに頼んで明り取りをつけてもらったとのことです。状況をご説明したところ「窓がなくなっても別に構いませんよ?」とおっしゃっていただきましたが、元々あったものがなくなるというのは結構なストレスになるだろうと思い、なんとかならないかなぁと考えました。
また、この面の壁を改修するとなれば、床はともかく天井も一部解体が必要になります。解体すれば復旧も必要なので、しっかりと考えをまとめてからでないと思ったコストで仕上げていくことはできません。とりあえず壁の仕上げと下地を外してみました。

ここを補強したいわけですが、木の筋交いをがっつりと取り付ける場合は天井の一部を解体する必要があります。また筋交いの幅分が窓をふさぐ形になりますし、その筋交いを綺麗に仕上げるためにいったん窓を外すようなことも必要になります。何か細い線のようなもので補強できれば、影響が少ないわけです。そこで、ブレースの設置です。
先日、ブログでもご紹介した「ガーディアン・シールド」です。

窓枠に一部かかるのですが、窓枠をブレースの鋼棒分削ることで設置ができます。窓にもあんまりじゃまになりません。

窓もそのまま残せましたし、耐力の補填もできました♪ まぁ、いろんな障壁にぶつかるのが耐震改修なんですが、メーカーさんがいろいろ便利なものを作ってくれているおかげでいろんな提案できます。


