耐震改修で出くわすアルアル#28

耐震改修って単に壁とかを強化するというイメージがあるかもしれませんが、そもそも建物の「劣化度」といって築年数がかなり経過しているものを判定し、劣化箇所に応じて点数制で低減率を決めていきます。例えば10kN/mの耐力がある壁でも劣化があるものとして、90%だけを評価する(0.9掛ける)などの措置です。劣化箇所が多い場合には、70%とか60%などに落ち込んでいくこともあります。ただし、耐震改修工事においては、原則、経年変化による劣化10%以外の劣化箇所について「修繕」を行うことが前提になっています。

しかし、劣化箇所として明示されていない箇所でも劣化があるのが現実でして、特に、設備関係での劣化は直接的な躯体への被害や影響はないものの、継続的に建物を使用できるかできないか?という視点では、

 「耐震性とは別次元の問題」

として考慮すべきことなのです。これが意外と見つかりにくかったりします。

現在改修中の現場でちょっとした問題が発生しましたw トイレやお風呂、洗面脱衣室などはこれまにもリフォームされており、当然、配管なども直されているのですが、実は、水道メーターから建物の中に入り込んでくるルートのところまでが、なんと、「鉄管」だったのです。

調査をすすめると、過去のリフォーム工事において、上の画像の中央付近のコンクリートの塊のあたりから上のところでは「塩ビ管」が発見されたのですが、下側ではまだ鉄管のままになっていたというわけですw まさにトラップですw

鉄管ですので、硬さはあるのですが、経年変化により劣化が激しい場合には簡単に破損していきますので、地震による横揺れでどこかで「ちぎれる」ということは発生していきます。塩ビ管などの場合は柔らかいので土の動きに追従することができて、そう簡単に「ちぎれる」ことはありません。鉄管が土中でずっと空気にふれなければ問題はありませんが、一旦、空気に触れますと酸化して腐食がすすむのと、管内に水が含む鉄分などで赤さびが発生していたり、そのせいで菅が狭まってる部分に圧力がかかって小さな穴や亀裂があって常時水が漏れている状況の場合すらあります。

その鉄管の存在がわかった段階で取替の工事に取り掛かる必要がありますが、どこまでが鉄管なのか?を確認していくには結構、これまでの経験をベースに「管路の想定」をしなければなりません。たいていは合うんですが、たまに、

 「なんでこんなことになってるんやろ?」

という場合もあり、まったくアテが外れるということがないわけではないのですw おうちの方には過去の記憶を引っ張り出してもらうこともあるんですが、どこら辺だったか?なんて知ってる人はほとんどいませんし、耐震改修を行う建物の場合、今の所有者さんはお年を召していても子供世代だったりで全く家を建てたときのことなどわかりませんw 記録なんかもちろんありませんから、この手の調査は結局、

 「壊してみる」

しかないのですw というわけで、早々に鉄管をしかえる工事を行うことにしました♪

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