餅は餅屋w

福井では古い住宅の場合には、基礎や玄関ポーチの床、あるいはアプローチなんかに「シャクダニ石」というものを敷き詰めていることが多いです。この「シャクダニ石」は福井市の足羽山周辺で採掘される石で、こんな感じに切り出された石に細工を施して使います。「シャクロク(1尺×6寸)」って呼んだりしますw

村上大理石株式会社ホームページより

シャクダニ石が福井で多く使われるのは産地であることも理由ですが、石自体が加工するのに適度の硬さであることと、なにより色合いが「ふくいブルー」と言われるくらい青い石であることも理由の一つです。でも、古いシャクダニ石は真っ青なものも多いのですが、新しめのものは真っ青とまではいかない感じです。上の画像でも一番の上のものは色が濃いのでたぶん綺麗に洗うと青さが際立つんだと思いますが、真ん中のとかはもしかするとあんまし青くないかもしれませんw まぁ、いずれにしても、福井ではシャクダニ石を基礎にするとか土間床の敷石にするってのは「極々一般的」な仕上げなわけです。

ところが、この「シャクダニ石」ですが、どうしても当たりはずれがあって、はずれると結構、短期間でもろくなっていくこともあります。例えば縁側の土縁丸太を支える柱の束石とか、玄関ポーチの丸柱なんかを支える束石とかにシャクダニ石の束石を使うんですが、「欠け」や、表面がモソモソになってるおうちも少なくありません。また、シャクダニ石はその加工性の良さ、つまり硬さがそれほど硬くないのでちょっとした衝撃などで欠けたりします。また、上記の経年劣化でもろくなっているところでちょっとしたことで欠けたりもします。

隠れてるところなら、古いからで済ますこともできますが、玄関なんかの土間で欠けがあるとやっぱしみっともないなぁと思われます。というわけで、今、やってる「半分壊して耐震改修工事」の現場もシャクダニ石の欠けが玄関にありましたので修繕することにしました。

全体的に角に丸みがついているのですが、丸みは甘受できても欠けは玄関先ですので良いイメージではありません。2箇所ほど欠けがありました。

修復方法としては「パテ埋め」なんですが、そのパテをシャクダニ石の粉を混ぜてつくるという技です。

まずは欠けの面に固着させるための接着剤を塗ります。そして、接着剤にシャクダニ石の粉を混ぜたものを詰めていくわけです。

簡単そうに見えますが、不自然に見えないように仕上げていくので結構神経をつかいます。今日は、硬化するまでにぶつけないように囲って養生して帰りました。

ちなみにこの作業、左官屋さんでは行いません。弊社と懇意にしていただいている「村上大理石株式会社」さんに依頼しております。餅は餅屋ですwww

村上大理石さんでは、使われていないシャクダニ石を「再生」して使う「再生シャクダニ石」という事業も展開されています。

今回のような「古民家」とまではいかなくとも、ちょっと古めのお家などではシャクダニ石が使われているので、解体などで処分してしまうのではなく、その石を再生させて、新たな建物の仕上げ材などとして使うこともできます。

福井でとれるシャクダニ石で、ふくいブルーな建物の演出ができるのです。

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