2階への水廻り増設

大きな住宅が多い福井では、若い息子・娘さん世帯が結婚して同居する場合、2階にキッチンや風呂、洗面、トイレといった生活に必要な水廻りを増設することをリフォーム工事として要望されることが多いです。親世帯やもう一つ上の祖父母世帯の3世帯同居となりますと、当然、生活スタイルや時間帯などが全く違うので、水廻り設備を共用するというのが意外と生活する上でストレスになったりしちゃいます。

このような「2階への水廻り増設」をリフォーム計画として立案する場合には、事前の現場調査がかなり重要になってきます。元々の住宅の2階に水廻りがあったとしても、その配置を変更したりする場合も含め、課題になるのは「排水」です。実は、給水や給湯はそれほど問題にはなりません。極端に言えば欲しいところに配管を伸ばせばどこでも水やお湯は出せます。でも、排水については最初に立ちふさがるのが「排水勾配」というもので、これがしっかりとれるルートを確保しないとダメなわけです。

というわけで、今回は2階に新たにLDKと洗面、シャワー室、トイレを作る計画のための「管路計画」の現場調査にいってきました。

まずは天井裏の確認です。想定している2階の配置位置附近で1階の天井裏がどの程度の余裕があるのか?を調べるわけですが、付近にシステムバスがあれば、その天井点検口から状況が確認できます。

天井裏には構造的な梁が飛び交っていますが、実際の天井との間には十分スペースがあります。この段階で管路を確保することは特段の問題はないということが予想されるのですが、次のステップとしては「如何に短い経路で水廻り増設できるか?」が問題になってきます。

このとき重要になってくるのは、下水であれ浄化槽であれ、その集水する桝の位置です。既存の排水ルートを調べていくわけですが、今回は下水ですので「公設桝」を見つけます。

この公設枡から排水のルートが既存ルートとして存在している「はず」ですので、そのルートをたぐっていきます。

既存ルートは意外と簡単に発見できました。実はこれが最も時間のかかる調査なんですが、わかりやすいルートならよいんですが、増改築などを繰り返されていると管路が完全に隠れている場合もあって難航したります。

さて2階への排水のルートをどこにするか?ですが、既存のエコキュートそばに小口径桝を見つけました。この桝から公設枡へは真っ直ぐ管路が伸びていますので、この小口径桝への接続を考えたほうが楽なはずです。

画像の2階部分が増設される水廻りを予定しているところです。従って、画像の赤い部分に排水管が立ち上がってくれればあまり無茶をしなくても容易に対応できそうです。この位置は玄関裏側ですので表からは見えないところですし、エコキュートなどもそばにありますから、水やお湯の管路も同時に廻すことができます。たいへんラッキーだったわけですw

この赤い部分は「パイプシャフトスペース」として箱状のものを作りますので、それほど不格好にはなりません。2階の改修計画は別途立案中ですので、今回の調査で水廻りを増設することは比較的、楽にできることがわかっただけでもプランに幅を持たせることができるのです。

管路の現況調査は水廻りを増設するとなる場合には非常に大切な調査なのです。

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