耐震改修で出くわすアルアル#20

アルアルシリーズですw 昭和40年代に建築されたたいへん豪華な建物の耐震改修工事を行っています。豪華というよりも、その当時の住宅建築としては最大限の工夫がなされている住宅です。意匠的なものもさることながら、こういった住宅では当時の先端設備も導入されている事例が多いです。

今回出くわしたのは「セントラルヒーティング」です。セントラルヒーティングと聞いて想像できるのは、学校の教室や事務所の壁際に設置され、ボイラー室で沸かしたお湯を通して輻射熱で部屋をあっためるというものですが、ファンが内蔵されているものもあり、輻射熱をファンで強制的に送るタイプもあります。イマドキですと、全館空調ということで、温めることも冷やすこもできるようなシステムにするわけですが、昭和40年代では夏場の暑さが今ほど究極の状態になるようなことは少なく、窓を開けて扇風機を回せば住宅レベルでは対応できた時代だったわけで、どちらかというと冬の寒さ対策としての暖房のほうが重視されていたわけです。

一般的な家庭ではストーブやこたつで暖を取るわけですが、少々お金持ちの住宅では、このセントラルヒーティングを導入するというのが一種の「流行り」であったのです。ですが、局所暖房として、ファンヒーターの進化や、それこそエアコン性能の格段の進歩、そしてなにより、夏の暑さ対策と冬の寒さ対策をどちらが優先というわけではない住環境への要望から、この「セントラルヒーティング」というものは極寒冷地では別として一般的な地域ではあまり採用されるようなことはなくなっていきました。

ところが、今回の耐震改修工事でこの「セントラルヒーティング」に出くわしたのです。

和室で、地袋付きの床の間の部分を改修してようとして、地袋の戸を開けたところ、なにやら顔を出しましたwww 正直、調査の時には中身まで見てなかったので、「ええええ!」って感じですw

戸を外してみると、なんとそこにはエアコンのようなものがwww

それなりに歳をとっておりますので、これをエアコンと見誤ることはございませんw 小さいときよく遊んだ友達の家にもあった「セントラルヒーティング」ですw その友達の家にはお手伝いさんがおられたくらいいわゆるお金持ちのお家だったんですが、大人になってこれを見れるとは思いませんでしたw

まぁ、それはいいです。ですが、これはストーブやエアコンのように、単独で運転されるものではありません。この機械にボイラー室から熱いお湯が配管で通され、その輻射熱で暖房するわけです。さらに、このヒータには、ファンが付いていますので、強制的に温風を部屋に送ります。

この床の間を改修箇所にするということは、このセントラルヒーティングを撤去せねばなりませんが、ぶっちゃけ、昭和40年代のお湯の配管が今のような「塩ビ」や「樹脂管」なわけはありません。鉄管ですwww ということは、再度このヒータを使うのであれば、鉄管を傷めないようにしなければなりませんが、相当な期間使っていなかったこともあって継手のネジが固着している可能性もあります。外したとしても利用できるような復旧ができ難い可能性もあるのですが・・・・・

お客さんから神の一声がw

「あー、もうボイラーも古すぎて燃やすとどうなるかわからんし、エアコンを使ってるでいらんわーw」

とのことw なんでも、使わなくなったので撤去してほしいと随分前に設備屋にお願いしたところ「建物を壊すときまでそのままでw」と言われたようですw というわけで、今回、耐震改修のために撤去ですw

ヒーターの撤去はできたのですが、さすがにボイラーからの配管をそのままにもできません。万一もあるので、鉄管の先端はメクラキャップをかけます。水道屋さんも久々の鉄管ですw

これで床の間部分の改修ができます。古い住宅を相手にする耐震改修工事では、建物躯体だけではなく、設備品の古さも問題になります。今回は、運よく撤去でよかったのですが、これが現役で使っているとなりますと、使えるように復旧する必要がありますが、撤去時に機器の命にトドメを刺すこともありますので、正直、いじりたくないですwww

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