ラジ+(TAS) 2026/4/22

4月22日は、ラジ+(TAS)にて第4水曜日にお送りしている弊社ラジオコーナー「福登建設の快適家づくり研究所」の放送でした。

今日のテーマは、「イランショック」による資材不足についてお話ししました。以前のブログでも取り上げましたが、原油輸入量の激減により、国内全産業に原材料や資材生成にかなりの影響が出ていることは皆さんもご承知の通りです。

コロナ渦でも同様な問題として、いわゆる供給量不足による品不足というのがありましたが、その時は人の問題で生産量や輸送量が減ってたというだけで「ない」というわけではありませんでした。ところが今回のイランショックによる影響は、その減り方が極端であるということと、解決する見込みが現時点でないという点で大きく違います。

それでも製造メーカーは資材不足によって操業を止めるという最悪の状況を回避しようと、様々な調達先を模索し、平時のような生産量を確保することは難しいとしても、生産を止めるようなことがないように企業努力している最中です。弊社も子会社に、FKTlab有限会社があり、SDN-SHEET®のメーカーとして事業活動をさせていただいていますが、その製造を担う工場は、資材の調達を様々な工夫ややりくりでなんとか生産量を確保しようと懸命に対処しています。製造部門の営業担当者は、数分おきになり続ける納期問い合わせの電話への対応に追われており、精神的にも追い込まれているような状況です。

彼らが簡単に「つくれません」、「できません」というのは実に簡単なことです。でも、それを言うことで企業としての社会的使命を果たすことはできません。ビジネスと割り切って「できない」といってしまうのは楽なことですが、これまでの取引関係や信頼関係をこれからもキープしていきたいと考える企業が大多数であり、彼らの頑張りはそれらを代表するような働きです。

「サプライチェーン」というのは、こうした「モノ」の流れを総括的に見たときのイメージを指しますが、川の流れのようなイメージで上流から下流に「モノ」が流れてくるという捉え方ができます。その「モノ」は流れのところどころで形を変え、物理的なモノであっても、そのモノを加工して違うモノをつくったり、また、作られたモノを使って物理的ではないサービスを提供したり、と経済活動全体で考えれば、ポツンと一人で成り立っているということはこの世の中ではほとんどありえないわけです。

ビジネスにしろ、生活にしろ、何かを行いたいと考えたときに、自分の動きだけで完結するということはまずないと考えるべきなのです。簡単なところで「食事」です。加工するための道具は誰がつくるのでしょうか?ガスや電力はだれが供給するのでしょうか?水を得ようにもだれが水を送るのでしょうか?そして食材になるものは誰がどうやって採ったり作ったりするのでしょうか?そしてそれらを皆さんの手元に運んでくるのはだれなんでしょうか?これらすべてが「サプライチェーン」なわけです。

この意識をきっちりと認識するために、特に企業においては「パートナーシップ構築宣言」という国の施策を通じて、サプライチェーン全体を見通し、その流れを維持できるような関係性を常に考えていくという理念を、できるだけ多くの企業に参画させようとしていますが、まだまだその意識が低い企業が多いのも事実です。

建築に限定すれば、資材不足と聞いて普段使用する量を凌駕するような在庫確保に走ったり、今日、ラジオで紹介したような、たった一つのトイレが必要なのに、3つ、4つという複数の問屋に「仮発注」という形でオーダーをかけ、早いところで調達できたら他をキャンセルするようなことが横行し、結果として、メーカーが正確な必要生産量を把握できず、平時よりもかなり多いオーダー数に対応が追い付かない状況をつくってしまっているというような負の連鎖を起こしている現状もあって、これに先んじて「受注制限」を行っているというのが現状です。

確かに時間はかかります。ですが、順番に、そして計画的に生産を続ければ、いつか事態が打開したときに平時に戻るまでのプロセスも早まるわけですが、一部の「自分さえよければいい」という発想の企業経営者により市場が大混乱になっているということをご存じいただきたいと思います。

音源はコッソリ、アップしときます♪

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