SNSやYoutube動画などで「べた基礎」と「布基礎」の「どっちがいい?」ということを解説しているものがありますが、この「どっちがいい?」の本質をしっかりと解説している事例はあんまりありません。まるでゲームなどのキャラの「最強」を解説するような論調で、時には「べた基礎神話」という言葉を出してきて、べた基礎を採用している事例をディスる解説すら見受けます。
またしても長くなりそうなのでw、何回かに分けて解説しますが、その1の頭ではありますが、結論を書いておきますw
べた基礎と布基礎を比較してどっちがいい?というのは、設計してみないとわからない。
ってことですw もっとほかの言い方をすれば、
好きなようにしたら?www
ですw えらく無責任な言い方かもしれませんが、そもそも論、べた基礎と布基礎がどっちが優れているかとかいう論争自体が無意味で、そんなことをどちらかに結論付けたとしても、科学的根拠をもちません。
さて、まず「基礎」とはなんなのか?ということを軽く説明します。基礎とは建物の重さを地盤に伝達させるために設けるものです。柱や梁、床、屋根、そして生活するための家財道具や人そのもののの重さなどを支える最後の砦みたいなものです。よく「縁の下の力持ち」という表現が使われますが、それが「基礎」だと思ってもらって結構です。
この基礎にはその形式上、直接基礎、独立基礎、そして杭基礎という構造形式がありますが、一般的に住宅などの低層木造建築物で採用されるのは「直接基礎」です。そして、その「直接基礎」の「形態」に「布基礎」と「べた基礎」があるというわけです。


この2つの形態はどちらも、
「地盤に対して直接、建物の重さを伝達する」
ことが目的ですので、「地盤の強度」というものが非常に関係してくることになります。この点については最終的な段階で深堀りして解説します。今の段階では、基礎は建物の重さを受けて、それを地盤に伝えるための構造部だとご理解ください。
そして、「布基礎」と「べた基礎」どっちかいい?という論争は、上の図のどっちがいい?っていうことを問うてるわけですが、仮にどちらからが優で、どちらかが不可であれば、不可のほうがいつまでも残るわけはありませんよね?w これがこの論争の不毛なところです。
その1では、まず「布基礎とは」を解説します。
「布基礎」が力を受けるというのは、下図のようなことがイメージされます。

建物の重さとして基礎に加わった重さは、布基礎の「フーチング」といわれる平たい部分で受け流すことになります。この「フーチング」が布や反物のように敷きこまれていくことを指して「布基礎」というわけですが、ちょっとここで考えてみてほしいんですが、この「フーチング」、いわゆる布の部分の幅によってどうなるんだろうか?ってところです。ちょっと図にしてみました。

フーチングがチョー広いときと、チョー狭いときのイメージですw
同じ建物の重量がフーチングにかかるとき、そのフーチングの幅によって、地盤に対して与える影響が違うわけです。この図で「幅の狭い面」を考えたとき、具体的に木杭などのような「先端が細いもの」を地面にたたきこむことは比較的簡単にできますよね? でも、幅のある「板」を上から叩いても地面にめり込むことはないですよね?w
これは中学でならう理科で出てくる話しで、「圧力の計算」のことです。
圧力(Pa) = 面を垂直におす力(N) ÷ 力がはたらく面積(㎡)
と習うはずです。えっと40代くらいの方なら、おす力の単位が kg とかですので、圧力の単位は、kg/㎡ だとは思いますが、力を面積で割るのが圧力だということですw
ということは、面を垂直におす力が同じであれば、力がはたらく面積が小さければ小さいほど大きくなるわけです。釘の先端がとがっているのも同じ理屈からです。釘の平たい部分を刺そうとしても刺さらないですよね?w
さて、その2では、このフーチングのことを深堀りしていきたいと思います♪


