耐震改修工事で使用する金物などについて、住宅構造研究所さんの製品について注目し、採用している件をこれまで取り上げてきました。
様々な製品の紹介を受けてはいたのですが、当初から「鋼製ブレース」を物色することに主眼をおいておりましたので、実は便利というものがあったことに気が付きませんでしたw 今日、ご紹介するのは、
「ガーディアンシールド 木製ブレース」
というものです。
「木製ブレース」なんていうネーミングなんで、鋼製のブレースではなく「筋交い」をもってこられるのか?とおもってたのですが、まったく違いましたw

画像は、製品構成なんですが、これ「既存筋交いへの施工」を前提に考えているものなのです。「シールドフレーム」というものを柱と梁で構成されている隅角部に対してとりつけるわけですが、鋼製ブレースのプレートと違い、L型にきっちりとプレートになってます。

ここまで「筋交い」には触れてないのですが、このプレートは「柱の隅の補強」が最初にきて、その延長上に「筋交い」の金物補強があるというのが特徴的なのです。

フレームだけの補強でも使えるというわけです。あまり強い耐力ではありませんがw
さて、筋交いに話しを戻しますと、この「シールドフレーム」は、柱の4隅の接合補強と同時に、筋交いの補強金物になるわけですが、プレート正面から「7本」の指定ビスを打ち込むことで実現しています。ですが、注意が必要なのは、筋交いをにもフレームを止める場合には、柱の引抜力の抵抗を別の金物で行う必要がある場合があるということです。フレーム単体では10kNの耐力があるんですが、筋交いが取り付くことでその耐力が筋交いに向かってしまうというわけです。
ですが、フレームを付け、仕様通りの金物設置を行いますと、壁基準耐力は3.6+αkN/mまで上がります。普通の筋交いにプレートをつけるだけでは、3.2kN/mでしかありませんので、相当強い壁を容易に作ることが可能になります。
また、ダブルの場合でも「対角2隅仕様」をダブルにして使うとして判断もできるようです。

ただし、フレームの取付はあくまでも、筋交い正面からの施工ですので、壁両面を解体する必要がありますから、あまり現実的ではありません。その場合には、どちらかの筋交いを活かして、もう一方についてはないものとして処置をし、構造用合板などでプラスアルファの補強を行うことで高耐力化する必要があるかもしれません。
というわけで、既存の筋交いが存在している場合に有効な金物を知り得ました。さらなる省施工に期待大です。





