不毛なべた基礎、布基礎論争 その2

その1に続きます。

その1でも使った図を再度使います。

布基礎の形状は、上からかかってくる「建物の重さ」を面で受けて分散させる目的なのが「フーチング」の役目です。画像の右から左へ比較するとこのフーチングの部分の大きさ、幅が広がっていくわけですが、仮に建物の重さが3つのケースで全く同じでるということであれば、左の大きなフーチングの幅のものになればなるほど、面が受ける圧力は小さくなります。

だったら、このフーチングを十分に大きなものにすれば、すべての基礎の問題は解決するわけで、そこを考えて優劣をつけると「布基礎」のほうがフーチングで調整できる分、優秀なんじゃね?って思ったりします。ところがこの考え方は全く「ナンセンス」なのですw

さて、ちょっと視点を変えますw 以下の図をご覧ください。

建物の重さはフーチングによって分散させるというのはイメージできると思います。では、分散された重さはどこに作用するんでしょうか? 布基礎は地面に埋まってる感じなんで、その分散された重さはすべて「地面」に伝搬するわけです。では「地面」は建物の重さを無限に受け取ることができるのでしょうか?w

ちょっとここで「車がぬかるみに嵌る」様子を考えてください。なんでぬかるみに嵌るんでしょうか?

理由は簡単です。

「地面がぬかるんでいて、ズブズブになっていてかなり柔らかいから、車の重さに耐えかねて嵌った」

わけですw 雪国の人だと車が雪道でスタックするのと同じ感覚ですw でも、すべての車がぬかるみに嵌るわけではないのです。軽い車はなんとか走れたりすることもあります。この現象は日常的に経験している現象なのですが、布基礎のフーチングでも同じことが発生するわけです。

基礎は建物重さを地面に伝えるための構造部です。でも、条件があって、それは基礎自体に変形がないということです。基礎に変形があれば、例えば、上の画像のように車がぬかるみに嵌るように基礎がズブズブと沈んでしまったとすれば、これはもはや基礎の役目を果たしていないことになります。当然建物は傾きだしますし、酷ければ倒れます。

つまり、フーチングのイメージの図が「成立する」ためには、フーチングで分散された圧力によって地面が変形しないことが「条件」なわけですw この地面の条件を「地耐力」といいます。フーチングが安定的して力を地面に伝えるためには、

フーチングから分散される圧力 < 地耐力

という関係が必ず成立しなければならないのです。このフーチングから分散される圧力のことを「接地圧」といいます。よって、上の条件を設計風に言いますと、

接地圧 < 地耐力

という関係が必ず成立しないとダメというわけです。そして、フーチングの幅でデカくなればなるほど接地圧は小さくなっていきます。

さて、次回はもう少しフーチングについて深堀りしていこうと思います。

タイトルとURLをコピーしました